【最高!】映画スラムダンク レビュー(ネタバレ注意)

3人企画
出典:映画.comフォトギャラリー

話題の映画【THE FIRST SLAM DUNK】を見てきました。

原作漫画「スラムダンク」の連載は1990年-1996年。シリーズ累計1億7000万部の大ヒット作品です。30年前の漫画が映画になる!こんなことは、今でも熱狂的ファンが多い「スラムダンク」という作品だから実現できたのでしょう。公開前には「フルCG」「声優一新」といった情報が出るたびに大炎上していましたが、これも期待値の高さの現れですね。

出典:スラムダンク新装再編版

私は連載終了時2歳、リアルタイムでは拝読してません。10年ほど前に一度だけ漫画とアニメを見て、いまは物語をぼんやり覚えてるくらいの温度感です。そんな私でも「最高に感動」した映画【THE FIRST SLAM DUNK】レビューしていきます。

映画【THE FIRST SLAM DUNK】のここがよかった!

総合評価文句なしの★★★★★(5)
物語★★★★★(4.5)
配役★★★★☆(4)
演出★★★★★(5)
映像★★★★★(5)
音楽★★★★★(5)

私のレビューはいつも甘めですが、今回は本当に文句なしの総合評価★5です。本当は全項目★5でもいいくらいなのですが、それではつまらないので物語、配役は泣く泣く少し下げました。

【物語】誰もが認める最高の試合「VS山王戦」

物語はあの山王戦です。原作者であり映画の脚本・監督も務めた井上雄彦先生が『山王戦より面白い試合は書けないと思った』と言った試合ですから、当然めちゃくちゃ面白い!今作はこの山王戦を本編であまりスポットの当たっていなかった「宮城リョータ」の視点で描いた映画です。

映画ではリョータの過去がオリジナルストーリーとして追加されています。詳細は省きますが、試合が進むにつれて明らかになるリョータのつらい過去とそれを試合の中で乗り越えていく様子は、最高の試合を感動でさらに彩ってくれます。

出典:スラムダンク(コミックス)

さて、-0.5の理由についてです。試合終盤に「桜木花道」がボールを追いかけ、机に背中を強打して怪我をします。選手生命に関わるかもしれないこの怪我に耐えて出場を続け、最後に彼が試合を決めるというのが山王戦の幕切れです。最高に面白いストーリーなんですが、大人になったいま冷静に考えると、「あの状態で試合に出しちゃいけないよな」「今の時代なら許されない、30年前だから許されたストーリーだろうな」と自分の中にもやもやが残ってしまったため、あえて★4.5と満点にはしませんでした。

【配役】新声優陣に違和感なし

公開前に一番の炎上が起こった声優陣の一新ですが、私は全く気になりませんでした。フラットな気持ちで見ることができたのが良かったのでしょう。(アニメの声まで覚えていないにわかファンですいません^^;)

個人的に残念だったのは、リョータ中心に試合が進むことで、他のメンバーにスポットが当たる時間がやや少ないと感じたことです。1本の映画に納めるために仕方なかったとは思いますが、ほかのメンバーの活躍は最低限といった感じで、原作の名シーンが一瞬で終わってしまったりと少し寂しく★4としました。

【演出】オリジナルストーリーの挟み方が絶妙でした

この映画、上映時間が3時間弱(177分)もあります。リョータの過去の回想シーンから始まり、回想→試合→回想→試合といった感じで進んでいくのですが、この間が絶妙です。序盤に長い回想があり、試合が進むとどんどんテンションと緊張感が高まりますが、それを和らげるいいタイミングでまた回想が入ることで、試合にもストーリーにも飽きずに没入できます。

出典:TOEIアニメーションオフィシャルストア

回想のエピソードも試合の展開とマッチしていて、興奮と感動の連続であっという間に3時間が過ぎていきました!

【映像】3DCGと侮るな!臨場感を感じる動きのある映像でした

これまた公開前に炎上の原因になった3ⅮCGを使った映像ですが、これも私はむしろ良かったと感じました。

CGといえば、「動きに違和感がある」「表情・感情が伝わりにくい」といった印象がありますね。しかし私は、この映画では違和感をあまり感じませんでした。動きに関しては本当の試合を見ているかのようで、むしろ良くこんな自然に動かせるなとCG技術の進歩を感じました。

シュートをブロックするシーンなど、スローをうまく使って漫画でよくある手がいきなり現れるような表現も、不自然にならずに再現していたと思います。

【音楽】ぜひ音響の良い映画館で見てほしい映画

主題歌は10-FEETの「第ゼロ感」です。映画の冒頭でイントロのバンド演奏が流れてテンションを上げてくれます。そして、クライマックスで流れるサビがこれまたカッコいい!試合の疾走感をさらに盛り上げてくれます。

私はこの映画をシネマサンシャインの「BESTIA enhanced(+200円)」で観ました.

出典・リンク:BESTIA/シネマサンシャイン

正直めっちゃおすすめです。公式サイトによると、「最新鋭のレーザープロジェクションシステムと3Ⅾ音響が一体になることにより、まるで映画の中に入ったような感覚を生み出します。」だそうです。

360度全体にスピーカーがついていて、まるでライブのように音楽が響き、試合会場の体育館で観戦しているかのようにボールの音やキャラ声が映画館全体に響きます。この音響が映画の臨場感をさらに高めてくれました!

【総合評価】文句なしに★5をつけられる映画です!

長年愛されてきた最高のストーリーに感動の新オリジナルストーリーを織り交ぜることで、さらに深く試合に没入できる映画に仕上がっています。試合結果を知っていても手に汗握る展開と見終わった後の高揚感がたまらない、あっという間の3時間でした。

原作が大好きだった人も、あまり知らない人でも楽しめるこの映画、見終わった後は「安西先生…バスケがしたいです…!」と言いたくなること間違いなしです!

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