みぎひとです。最近読んだ本を2冊紹介します。
『本日は、お日柄もよく』 原田マハ著
最近知り合った本好きの友人が「原田マハさんの本が好き!」とのこと。名前は知っているけれど読んだことはなく、まずは有名どころ、と『本日は、お日柄もよく』を手に取りました。
面白いです!あっという間に読み終わりました。
ストーリーは、『普通のOLだった主人公の二ノ宮こと葉が、幼なじみの結婚式でスピーチライター久遠久美のスピーチを聞いたことをきっかけに、久遠に弟子入りしてスピーチーライターを目指す。』というもの。
なんといっても読みやすい。魅力的なフレーズがたくさん出てきます。スピーチのシーンは声に出して読みました。私のお気に入りは『愛せよ、人生において、よきものはそれだけである』です。ストーリーのテンポも良く、心が温かくなる読後感で、「私もスピーチライター目指そうかな」と思ったほどでした。きっと読んで良かったと思えるでしょう。
『楽園のカンヴァス』 原田マハ著
『本日は、お日柄もよく』があまりにも良かったので、別の著作も読みたいということで2冊目『楽園のカンヴァス』を選びました。
原田マハさんは美術を題材にした作品が多く、その代表作が『楽園のカンヴァス』とのこと。正直美術にはあまり興味が無かったのですが、「この作者さんの本なら読めるかも・・」と恐る恐る手に取りました。
アンリ・ルソーの『夢』という絵画が物語の中心です。序盤、文章で絵を説明され「わからん」となったので、とりあえずアンリ・ルソーの画集を買いました(電子書籍で)。最初、絵を見た感想は「この絵そんなにすごいの?」でした。
しかし、主人公である織絵やティムのルソーへの情熱が伝わってきて、どんどん絵が好きになっていきます。ミステリー調で、最後には「そうだったのか!」と唸るどんでん返しも待っている圧巻のストーリーでした。
ストーリー中にたびたび出てくる白ワイン『リースリング』。リースリングとはドイツワインによく使われるブドウの品種で、酸味と果実味が特徴で甘口から辛口まで多様な味が楽しめるんだとか。よく冷やして飲むのがおすすめとのことで、作中でも冷えたリースリングを美味しそうに飲むシーンが印象的でした。
近場で売ってないかなと調べてみると、セブンイレブンにありました。便利な世の中ですね、早速買って飲んでみました。普段ワインは飲まないのですが、料理に合う辛口でさっぱりした酸味で後味が良く、美味しく頂きました!
本で知らない世界を体験できた!
原田マハさんの本を手に取ったことで、スピーチ、美術、ワインという今まで知らなかった世界に出会い、興味を持つことができました。
よく知らないからと、食わず嫌いしていたところにこそ、運命の出会いが待っているのかもしれないですね。
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