こんにちは、みぎひとです。
先週「みん」がおすすめしていた『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』気になったので早速見てきました!
SF?!カンフーアクション?!コメディ?!ヒューマンドラマ?!ジャンルレスで情報過多、理解不能な展開に(笑)。事前情報は「みん」の記事のみ。とても楽しめたので早速レビューしていきます!
みぎひとの評価
物語 | ★★★★☆ |
配役 | ★★★★★ |
演出 | ★★★★★ |
映像 | ★★★★☆ |
音楽 | ★★★★☆ |
総合評価 | ★★★★☆ |
あらすじ(ネタバレなし)
主人公はコインランドリーを営む中国系アメリカ人夫婦の妻エブリン。
店の税金問題、娘との確執、夫との離婚問題、父親の介護といった、多くのトラブルを抱える彼女の前に現れたのは、別の宇宙から来たという「夫のウェイモンド」。
「世界を救えるのは君だけだ」と告げられた彼女は、すべての宇宙の命運をかけた巨悪との戦いに巻き込まれていきます。
感想(ネタバレあり)
主人公の演技力がすごい!
やはり主人公エブリン役「ミシェル・ヨー」さんの演技が素晴らしかったです。
はじめは、「問題を抱えてヒステリックになった一般の中年女性」という印象だったのですが、「突然の戦いに戸惑いながらも徐々に勇敢になっていく」その姿がとても自然に演じられ、映画の世界に没入できました。
エブリンは別の宇宙とリンクできる“バースジャンプ”によって「カンフースター」「シェフ」「指がウインナーになった自分」など様々な姿になります。その演じ分けもすばらしく、代名詞のカンフーアクションもめちゃくちゃカッコよかったです!
デリケートな問題に独自に切り込む!
最初から最後まで「やりたいことを全部詰め込んだ作品」という印象ですが、デリケートな問題も扱っています。
エブリンは、古い考え方を持つ主人公の父ゴンゴンに娘の同性愛を告げることができません。また、たくさんの世界を経験した悪役ジョブ・トゥパキが生きる目的や意味を見失ってしまうのは、ニーチェの哲学の虚無主義(ニヒリズム)という思想なんだそうです。現代を生きる私たちの抱える問題を表していますね。
こういった問題をエンタメに昇華して面白く伝えてくれているというのが、米アカデミー賞7冠の理由の一つになっていると感じました。
結末はやっぱそうなるよねという感じでした。
最後は『親切』が世界を救う。
この手の映画は「愛」や「やさしさ」がすべてを解決するパターンが多いよなと思っていましたが、やはり予想通りでした。
予想できない結末、大どんでん返しが好きな好きな私としては、結末は途中の超展開と比べて少し安直だなと感じました。
ですが、色んなものを詰め込んでいるのにも関わらず、とてもきれいにまとめているので、良い気分で映画館を出ることができました。
1度だけでなく2度楽しめる映画です!
マルチバースの別世界のシーンには、様々な別作品のオマージュが盛り込まれています。ですが、事前情報なしで観たからか、「今の何か意味があったのかな?何かのオマージュだったのかな?」といった場面が多かったです。
ただ、この映画そもそも情報量が多すぎるので、1回目は情報なしで見に行って予測不能な展開を楽しむ、2回目は解説を頭に入れて観ることで細かな工夫を楽しむというように、2度楽しめる映画と言えるかもしれません。
みんなの感想が気になる映画でした!
私はこの映画を見終わって最初に「たぶんこの監督たちは頭がおかしい(誉め言葉)」と思いました(笑)
人によって色んな感想を持つ映画だと思います!まだ見てない方はぜひ見て感想を教えてください。
こんな面白おかしな映画を作ってくれた制作陣と、教えてくれた「みん」に感謝です!
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