こんにちは、みんです。
とうとう2023年もお盆まできました。
今年も残すところあと4ヶ月ということです。
さて、2024年から新NISA制度が始まるということを知っている人も多いと思います。
これまで「投資はちょっと…」と言っていた、職場の隣の席のお姉様も最近になって証券口座を開いたりして、新NISA制度に備えて準備を始めたようです。
神改正と言われる新NISA制度の裏で、もはや不要論まで上がり始めているのがiDeCo。
「迷ったら新NISAやっとけ」ということは多くの人が言っていることなので、
今回は敢えて「いやiDeCoの方が優先度高くないか!?」のポジションを取って話してみたいと思います。
とは言え僕も専門家ではないし、まだまだ勉強中の身ですので、そこは優しい目でみてやってください。
新NISAとiDeCoの違い
まずは新NISAとiDeCo、両者について共通点と違いをおさらいします。
まず共通しているのは運用益が非課税という点です。
適切な投資というのは長期的な運用において利益が見込めるものですが、その利益が非課税で受け取れるというのが両者の大きなメリットです。
次に違いを挙げると以下の表のような点があります。
なお、今回「違い」で挙げるのは、僕が訴えたい内容に関連する項目だけとさせていただきました。
他にも細かい違いはたくさんありますが、僕の論点においてあまり重要な点ではないため省いています。
新NISA | iDeCo | |
年間投資上限額 | 360万円(累計で1800万円) | 14.4〜81.6万円(職種により異なる) |
拠出時の優遇税制 | なし | 全額所得控除 |
現金化できるタイミング | いつでも可 | 原則60歳以降 |
受け取り時の課税関係 | 全額非課税 | 一括で受け取ると退職金と合算して、 年金形式で受け取ると公的年金と合算して 課税 |
iDeCoの強みとは
さて、先ほどの表を見た人は思ったはず。
「いや拠出時の優遇税制があるかしらんけど、他はどの面でも新NISAのが使いやすそうやん」(関西弁)
そうなんです。
どちらも積み立てていくことは同じな上で、新NISAは取り出しがいつでも可能で受け取り時も非課税。
一方でiDeCoは原則60歳以降でなければ取り出せないし、どうやら取り出す時に税金かかるらしい。
新NISA一択や!
こうなるのはある種自然な流れといえます。
僕を含めた投資初心者にとって、とっつきやすいのは確かに新NISAの方です。
では、iDeCoはもう不要なのでしょうか?
いろいろ勉強していくと、僕はそれは違うと思えました。
拠出時の優遇税制
iDeCoの最大のメリットとも言えるのがこれです。
拠出した分が全額所得控除になる
この文字列だけならiDeCo関連で何度も見てきたと思いますが、本当に腹落ちして理解すればこれがいかに凄いことか分かってきます。
例えば僕の場合、年収400万円で毎月2.3万円の積み立てを行っていますが、65歳までの間積み立てたとすると、34年間の節税額はおよそ140万円。1年間あたりは4万円以上の節税ができていることになります。(節税シミュレーション➡︎tps://dc.rakuten-sec.co.jp/feature/simulation/)
言うなれば、毎月3000円以上の確実な利益が約束されている状態なわけです。
しかも拠出したお金はいずれは自分に返ってくるものなので、もはや支出ですらないのです。
新NISAは各種税金が引かれた”後”の手取り収入から拠出するため、この恩恵は受けられません。
現金化できるタイミング
これが1番のネックと言われています。
特に日本においては投資はここ最近一般世間に広まってきたくらいの文化なので、僕を含めてまだまだ初心者だらけです。
「もし、何かあったときに引き出せないのはリスク」
と思って新NISAにいきたくなります。
しかしここで考えるべきなのが、それって例えばどんなこと?ということです。
・がんなどの大病を患ったらどうする
➡︎若い年齢でがんになる可能性は低いですが、もし患ったとしてどのくらいお金がかかるか知っているでしょうか?様々なデータがあるのでここで明記することは避けますが、こういうときのために必要なのは生活防衛資金と呼ばれる何かあったときに使うためのお金です。まずは100万円程用意しておけば、ある程度の「もしも」には対応できると思います。国の制度も十分に生かしていきましょう。
・障害を負って働けなくなったりしたらどうする
➡︎障害者認定によって、iDeCo内の資産は引き出せる場合があります。
・死んだらどうする
➡︎死亡した場合、もちろん相続財産として引き出すことができます。
たくさんの「もしも」がありますが、これは起こるかどうかは分かりません。
それよりも、その「もしも」が起こらないように、日頃の生活習慣等を見直すことや定期的な健康診断にお金を使うことの方が大事かなと思ったりもします。
一方で、「老後」というのは確実に訪れるものです。
もしもそのときにお金が残っていなかったら、それこそどうしようもありません。
そう考えると、60歳以降までお金を引き出せないというのはむしろメリットと考えることもできます。
投資において、最大の敵は自分自身。
お金があると、ちょっとならと思って使ってしまうものなんです。
もちろん自分が価値を感じるものにお金を使うことは大事ですが、老後のために取っておくと決めたお金に手をつけてはいけません。
何かあったときのためのお金。
5年以内に使うであろうお金。
20年以内に使うであろうお金。
老後に使うお金。
それぞれ目的に合わせた配置・運用が大事で、そのためにも人生におけるファイナンシャルプランを立てることは大事だと改めて実感しました。
受け取り時の課税関係
iDeCoは受け取り時に課税があるし、何か難しそうだからとりあえず後回し。
分かります。
しかし、改めて調べてみると退職金控除は結構な額適応されますし、その控除された額にかかる税金はそれまでの節税金額を考えると全然プラスになるくらいとの試算もあります。
前述しましたが、新NISAは受け取り時に課税されない代わりに、拠出時に課税されています。(収入から社会保険や各種税金を徴収された”後”の可処分所得から拠出をしているため、課税されているという考え方です。課税された後のお金から拠出した資産なので、受け取り時に課税されないのはよく考えれば当然ですよね。)
iDeCoは、ここではっきりどのくらいプラス!と言えないから広まっていかないんでしょうが、積立年数や積立金額、退職金の有無など人によって千差万別なので一概に言えないのです。
興味がある方は自分の現状に合わせてシミュレーションをした方がいいと思います。
そこを面倒くさがってしまうと、恩恵を受けきれなかったり、老後後悔することになるかもしれません。
まとめ
僕は現在31歳です。
僕たちの世代、定年は何歳になっているでしょうか?
そもそも定年制度はあるでしょうか?
年金はどのくらいもらえるでしょうか?
退職金はもらえるでしょうか?
未来がどうなっているかは分かりませんが、分かっていることが一つ。
老後がくること。
もちろん今を一生懸命に生きることが何よりも大切だと思いますが、将来お先真っ暗だとそれはそれで不幸ですよね。
今と未来のバランスを考えつつ、老後のためのアンタッチャブルな資産としてiDeCoを活用するのはいかがでしょうか?
そして、その上でまだ余剰資金があれば、少し先の未来のための資産として新NISAを活用する。
しかしここで今更ながら言いたいことが一つ。
まず何よりも現在の家計を整えることが一番大事です。
投資は二の次です。
現在を整えて、老後に心配が無ければ、近い将来のために存分に注力できるようになる。
何事も大事なのはバランス。
お金は使ってこそ意味がある。
この考えはなるほどなぁと思いました。
今回の記事は以下の動画に感銘を受けて作りました。
みなさんが少しでも「考える」ことの一助になれれば嬉しいです。
では、また!
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