こんにちは、みぎひとです。今日は最近興味のある「哲学」ジャンルの入門書、飲茶(著)『史上最強の哲学入門』、河出文庫、2015年。を紹介します。
「哲学って面白いかも!」と思いはじめたのは、國分巧一朗先生の『暇と退屈の倫理学』という本がきっかけでした。この本には常に自分の中にある”理由のないモヤモヤとした満たされなさ”の正体を教えてもらい、目の前の視界がパッと広がるような感動を覚えました。
それから國分巧一朗先生の著書を読み漁り、次に、先生が紹介している哲学書を読んでみよう!と思い、ジークムント・フロイトの『メタ・サイコロジー論』を『喪とメランコリー』という章を目当てに読んでみたのですが、1章で挫折しました(笑)。ガチ哲学書は表現が難しくて、文章の意味を理解するために頭をフル稼働させる必要があって、私には敷居が高かったです。。。
もっとかみ砕いた言葉で説明してくれる入門書はないかと探したところ、my bestさんの【2023年】哲学初心者向け入門書のおすすめ人気ランキング33選で見つけたのが、今回紹介する『史上最強の哲学入門です。
「史上最強の哲学入門」はどんな本なの?
コンセプトは「哲学×バキ」
この本のコンセプトは「哲学×バキ」です(笑)。本のまえがきを一部引用させてもらうと
バキとは、かの有名な「グラップラー刃牙」のことです。
格闘技漫画と哲学に何の関係があるんだよ(笑)とは思いましたが、まえがきで既に“面白そう!!!”
哲学は真理を探究する学問
哲学は古代から続けられてきた学問であり、その目的は「真理の探究」です。
古代では、真理とは”絶対的”か”相対的”なものかで戦い、
後の時代には、宗教や国のあり方に異を唱えて戦った哲学者がいました。
そして豊かになった現代にとって、哲学とは、真理とは何なのか。。。
たくさんの人が色々なことを言っているけれど、結局どれが正解なの?と聞きたくなりますが、これが正解!といえるような簡単な話じゃないようです。奥が深い。。。
この本では、それぞれの哲学が生まれた時代背景や、哲学者自身の人となり、哲学者同士の関係性などのストーリーをからめてわかりやすく解説してくれます。
哲学というキーワードに興味を持ったら気軽に手に取ってほしい良書
私はまだ哲学のさわりにしか触れていないと思うのですが、この本で哲学の歴史の大枠を知ることができたかなと思っています。色々な人が色々な考えを掲げていることがわかったので、自分が特に興味を持てるものから深堀りするのも面白そうです。
個人的には最後に紹介されていたソシュールの「言語は区別のシステムである」という話が面白かったです。
この本は2巻も出ていて『史上最強の哲学入門 東洋の哲人たち』というサブタイになっています。次はこちらを読んでみるのも面白そうです。
また面白い本があれば紹介します!ではまた!!!
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