こんにちは『みぎひと』です。
わたしは1年前に、新卒入社して6年務めた会社から、いまの会社に転職しました。終身雇用の時代は終わったと叫ばれる今、転職する人は珍しくないのでしょうが、わたしにとっては一大決心でした。
ふり返ってみれば、大変なこともありました。でもやっぱり転職してよかったと思っています。なにより転職活動をしなければできない経験がたくさんありました。私の転職活動の話を、考えていたことやマインドの変化を中心にお話していきたいと思います。
わたしのエピソードが、『転職』というワードが気になっている方の参考になれば幸いです。
転職前の気持ち
転職前のわたしは、会社の人間関係や仕事に対して、不満やマンネリや将来に対する漠然とした不安を抱えていました。それでも6年間転職をしなかったのはこんな風に考えていたからです。
「今の仕事は楽しくないけど、やりたいこともないし、転職活動大変そう」
「良い会社だとは思わないけど、もっと酷い会社もあるって聞くし、マシなレベルかな」
「転職したら今より悪い環境になるかもしれない、リスクはとりたくない」
「職場にはいい人もいるし、私が抜けたら仕事回らない、迷惑かけるし無責任だよね」
転職活動をはじめたきっかけ
今の会社に満足している人は、転職する必要はないのでしょう。転職を考えている人はだれでも不満や不安を持っていて当然です。でも、せっかく転職活動をするなら、「嫌だから辞める」だけではなく前向きな気持ちで取り組みたいですね。
わたしが転職活動をはじめたきっかけは『価値観マップ』をつくり、自分にとっての幸せとは何かを考えたことでした。価値観マップはyoutubeで作り方を知り、このブログをやっている3人で見せ合いながら作りました。
価値観マップを作る中で、自分にとって今の会社にいることが将来の幸せにつながるのかと考えました。わたしは「一度しかない人生をこのまま惰性で働いて、将来後悔するのは嫌だ」と思いました。他人と比べて安心しても幸せになれないことにも気づきました。
また、「自分が抜けたら残った人に迷惑がかかる」という、他人のことを考えられる優しさや仕事に対する責任感は大切だと思っていましたが、行動しない理由を他人のせいにしていたと気づきました。自分の人生の責任は自分以外とれません。大事なのは自分の幸せのために行動することです。
もちろん転職にはリスクがあります。けれど、「転職活動するだけならリスクはない」という言葉を聞いて、選択肢を増やすために行動を起こそうと思いました。リスクから逃げて行動しなければ、何も変わらないんです。
転職のメリット、デメリット
とはいえ、はじめに迷うのは「自分は転職したほうがよいのか」という点です。私が調べたり感じたのは以下のようなメリット、デメリットでした。
転職のメリット
- 前職の経験を生かした転職では、年収アップが期待できる
- 人間関係がリセットできる
- 人事評価がリセットできる
- 新しい人脈が広がる
- 新しいことに挑戦できる
- キャリアアップが狙える
転職のデメリット
- 業種や職種を変えると年収が下がる可能性が増す。
- 初年度の年収が少ない。退職金や年金が少なくなる。
- 新しい人間関係への不安
- 新卒同期のような同じ境遇の人が少ない
- 新卒社員とは扱いが違うと感じる
- 新卒入社時のような手厚い教育体制は期待できない
- 新しい環境や仕事に慣れるまでは大変
転職を考える理由は、休みを増やしたい、年収を増やしたい、人間関係をリセットしたい、新しいことをやってみたい、など人それぞれだと思います。まずはこの目的を明確にすることから始めました。
会社が転職者に求めるのは、前職での経験を生かした活躍です。前職のキャリアを捨てて、業種も職種も違う仕事に挑戦することもよいのですが、自分の経験が仕事に生かせることをアピールできないと、収入は下がる可能性があるので、転職の目的や自分がどのくらいのリスクをとれるのか(年齢、守るべきものがあるか、など)をよく考えました。
わたしの目的は「環境を変えて新しい経験をすること」と「キャリアアップ」です。昔の会社で目的をかなえる選択肢もありました。相談すれば異動や昇進のチャンスもあったと思います。しかし、転職活動をする中で自分の市場価値を知ることができ、選択肢が増えることで、「市場価値が高く、守るべき家族もいない今、大きなリスクをとって転職したい」という結論になりました。
目的達成のためにわたしは「業種を変えて職種を変えない」仕事を探しました。結果、年収アップに成功し、前職の経験を生かしつつ、新しいことに挑戦できています。
転職エージェントに相談しよう!
転職エージェントとは、登録すると担当のエージェントが自分の職務経歴や希望条件にマッチする求人を紹介してくれる人材斡旋サービスです。転職サイトやハローワークと比べて年収が高い求人が多く、エージェントに企業とのやり取りを代行してもらえます。求職者は無料で使用できて、採用が決まった場合に企業側が紹介手数料を払うシステムになっています。
そのため、転職エージェントは転職を迷っている方の相談にも乗ってくれますが、基本的に転職してもらうことが目的であることは理解して相談すると良いと思います。
転職エージェントの種類は、たくさんの求人数を抱える大手や、専門職や地域特化型の中小のもの、など様々です。大手転職エージェントは転職活動を始めたばかりの方におすすめです。幅広いニーズに対応してくれて、コラムで役立つ情報を発信してくれたり、業種、職種に合わせた履歴書や職務経歴書の例文が見れたりなど、サービスが手厚いのが特徴です。特化型のエージェントは自分のやりたいことがはっきりしている方におすすめです。大手には無い求人をもっていたり、エージェントもその業種、職種や地域に特化した方が対応してくれます。
私はまず大手2社に登録し、希望条件がはっきりしてからは、いろいろな求人を探すために地域、業種特化型に登録したり、転職サイトで求人を探しました。保有している求人が違ったり、エージェントにも合う合わないがあるので、複数のエージェントや転職サイト(求人数が多い)を併用するのがおすすめです。
希望の条件を決めよう
転職エージェントに登録するには、まず簡単に自分の職務経歴や希望条件を入力します。そのあと、電話やwebで30分~1時間程度エージェントと面談をする流れになります。
この面談では、より詳しい希望を伝えるのですが、わたしは初めての面談では転職をするかどうかも決めていませんでした。希望の業種も勤務地すらなかったので、幅広くいろんな求人を紹介してもらいました。
いろいろな求人を見ることで、自分にどんな選択肢があるのかはっきりしました。しかし、応募したいと思う求人はなく、そこから自分に合ったものを選ぶためには、しっかりと希望の条件を決めることが必要でした。
条件というと、業種、職種、勤務地、収入、会社の規模、休みの多さ、勤務形態、福利厚生、残業の多さ、配属先の人員構成、などなど上げればきりがないのですが、大切なのは自分にとって譲れない条件と妥協できる条件をはっきりさせることです。
これを決めるために、先述した『価値観マップ』で自分の幸せとは何かを考えることが役に立ちました。また、仕事の何に満足しているか、何に不満を持っているかを書き出してみるのが良い方法です。とある転職エージェントでは「転職の軸」を決めるためのチェックリストを用意してくれています。
条件がなんとなく決まったところで、実際に求人と見比べてみました。条件が低すぎるのは嫌ですし、条件が高すぎると求人は少なくなっていき、競争率も上がっていきますので、自分の市場価値と希望条件をすり合わせていくイメージで条件を固めていきました。
仕事と転職活動の両立
求人に応募して面接が始まると、問題になるのが「今の仕事をどうするか」です。選択肢としては、
①仕事の合間にこっそりと転職活動をする
②やめることを伝えて堂々と休む、または会社を辞めて少し休んでから転職活動をする
の2択だと思いますが、私は面接が始まったころには辞める意思を固めていたので、内定が出る前に会社に退職を伝えました。しかし今となっては、内定が出る前に退職を申し出るのは避けたほうが良いと思います。
よかった点は、堂々と有休を使って準備ができたことです。仕事が決まらないリスクもありますので必死に転職活動を頑張れました。ただし、退職を伝えた後、内定がもらえるまでとても不安でした。できることなら不要なリスクは避けて、仕事と転職活動を両立させるのが賢いやり方だと思います。
また、次の職場が決まっていなくても、退職を伝える際に正直に言う必要はないと思います。正直に伝えてしまうと強い引き留めがあるかもしれません。わたしは仕事が決まっているような口ぶりで、退職希望日をはっきり伝えました。
新しい職場に慣れるまで
晴れて転職が決まっても安心はできません。新しい職場で働き始めてからが転職成功のカギを握っています。わたしは新しい職場で以下のように感じていました。
- 場所、人間関係、基本的な仕事の進め方など全てが違う。今までのやり方は通用しない。
- 些細な失敗でも自分の評価につながると感じて不安、頑張りすぎて疲れる。
- 「いつの間にか前の会社の社風に染まっていたんだ」と気づいた。
環境の変化が重なると、想像以上にストレスを感じます。自分が常識だと思っていたことも、新しい職場では通用しないなんてことも多いです。最初の数か月は、新しい職場の人間関係や仕事の進め方を学び、慣れることに集中しました。信頼を得るために自分から挨拶をしたり、報連相を意識して行いました。学ぶ姿勢があり、当たり前のことができるとわかれば、周りの人も安心して仕事を任せてくれます。
それに慣れるまで不安になるのは当たり前なんです。私はもともと心配性なので転職後にどうしたらうまく馴染めるかなど調べて、これは当たり前の感情なんだと理解することで、楽な気持ちで仕事に望めました。
転職してからの1年を振り返って
今では新しい職場に来て1年が経ち、職場に慣れ、仕事を任せてもらえるようになりました。
この1年でとても多くのことを学ぶことができたと感じていますし、自分で決めて行動した分、その結果も素直に受け入れられました。将来への不安が無いわけではありませんが、転職活動を経験したことで、「自分なら何があっても何とかできる」と思えるようになりました。
前の会社で積み上げた評価はなくなってしまいましたが、それ以上に得た経験が、人間として成長させてくれたと感じています。
迷っている方は、とりあえず「転職エージェントに相談」をおすすめします!
コメント