ストレスの話

スキルアップ

皆さんはストレスたまっていませんか?

私は最近、よく眠れない、ちょっとしたことでイライラしたり落ち込んだりしてやる気が出ない、頭がぼーっとして集中力が続かない、などの不調を感じています。これらは典型的なストレスによる症状でしょう。

頑張らなきゃと頭で考えているのに、体や気持ちがついてこないのが苦しく、原因がわからず対処の仕方もわからなかったので、この状態から抜け出すためにストレスについて勉強してみました。

ストレスって何?

ストレスについて改めて調べてみると、ストレスとは、外部の刺激(ストレッサー)により緊張状態が起こることが引き金になり、心と体に反応(ストレス反応)が起こる状態なのだそうです。病気にかかると、診断に使われるような特異的症状だけではなく、誰にでもみられるありふれた症状があらわれます。このありふれた症状がストレス反応であり、刺激から自分を守るための反応なんです。この反応には体内のホルモン分泌活動が関係しているのですが、今回は割愛します。

代表的なストレス反応

ストレス反応とは刺激から自分を守り、適応しようとするために心や体に起こる反応です。

  • 心理面 ・・・ 不安、イライラ、落ち込み、罪悪感、孤独感、無気力
  • 行動面 ・・・ 暴力、泣く、ひきこもる、孤立、拒食、過食、退行
  • 身体面 ・・・ 動悸、頭痛、腹痛、疲労感、食欲不振、嘔吐、下痢、めまい、しびれ

こういった症状が長く続いたり、重い症状が出ている場合には、過剰なストレス状態に陥っているおそれがあります。

ストレスの原因「ストレッサー」

ストレスの原因になる刺激をストレッサーといいます。

  • 物理的ストレッサー ・・・ 暑さ、寒さ、騒音、混雑など
  • 科学的ストレッサー ・・・ お酒、たばこ、薬物など
  • 身体的ストレッサー ・・・ ケガ、病気、睡眠不足など
  • 心理的ストレッサー ・・・ 人間関係、怒り、不安など
  • 社会的ストレッサー ・・・ 職場環境、家庭環境、情報過多など

私たちが普段ストレスと呼んでいるものは「心理的・社会的ストレッサー」を指していることが多いです。これらの日常に起こる様々な変化が、ストレスの原因になります。たとえ良い変化であっても、その変化に心身を対応させようと体力や気力を使うので、ストレッサーになりえます。

頑張りすぎて燃え尽きる

私のストレッサーは頑張りすぎが原因だったと思います。頑張りすぎると、ある日突然やる気が起こらなくなってしまうことがあります。これが「燃え尽き症候群(バーンアウト)」です。強いプレッシャーにさらされている人や、医療・介護職や先生など「感情のコントロール」を求められる職業の人によく見られるそうです。長時間、自分の感情を押し殺すことで精神的に消耗することになるんですね。

変化が重なって大きなストレスに

また、変化を重ねすぎると、一つ一つのストレスは小さくても、それらが重なって大きなストレスになります。私の場合は、転職により住む場所、仕事の内容、人間関係など、生活環境のすべてが変わりました。また、仕事関係の勉強と、自分の興味のある勉強を同時進行したり、プライベートを充実させようと、新しいことに挑戦するを目標に色々なことに手を出していました。結果、一つ一つの挑戦が中途半端になり、上手くいかないことがストレスになっていました。

ストレスの多い環境から抜け出す

ストレスの原因を取り除くことができるのであれば、それが一番です。我慢することは自分のためにも周りのためにもよくないので、環境を変える方法を探しましょう。特に仕事上で長時間残業や嫌な上司がいる、自分の能力を生かせないなどのストレスを感じている人は、私のように転職という選択肢もあります。

しかし、世の中には避けられないストレスもたくさんあります。今の私の場合は、社会的なストレスよりも自分の内面の心理的なストレスが多いと感じています。

ストレスから身を守る『リフレーミング』

ただ、同じ刺激を受けていても、ストレスを感じやすい人とそうでない人がいると思いませんか?この違いは何なのでしょうか。

答えは物事の受け止め方にありました。嫌な受け止め方を良い受け止め方に変えることができればストレスから身を守ることができます。『リフレーミング』とは、物事をみる枠組み(フレーム)を変えて「違う視点で解釈しなおす」という手法です。

  • 言葉のリフレーミング ・・・ ネガティブな言葉をポジティブな言葉に言い換えます。
  • 得られたものは何か考えてみる ・・・ 悪い物事が起こったと感じた時、その物事から得られたものは何かを考えて、価値を見出します。例えば、【「失敗の科学」に学ぶ進歩・成長のための考え方】で紹介したように、失敗を経験ととらえることで、成功のための進歩だと考えることができます。
  • 他人に置き換えて考えてみる ・・・ 自分のことは客観的に考えるのが難しいものです。視点を変えて、他人へのアドバイスをするつもりで物事をとらえると、良い面を見つけることができます。
  • もっと悪い出来事と比べる ・・・ 長い人生の中には色々なことが起こります。最悪の事態を想定して、相対的に肯定しましょう。例えば、「たとえ仕事を失っても、命まで失うわけではない。」などです。失ったものを嘆くよりも、今ある幸せに感謝することで、たいていのことは乗り越えられそうですね。

リフレーミングを使えば、悪い出来事だと感じていたことをチャンスに変えることだってできます。しかし、私もわかっているつもりでしたが、実際に生活の中で実践するのは難しいものです。紙に書きだすなどして、普段から意識的に実践するクセをつけていきたいと思います。

ストレス発散のタイミング

また、ストレス発散もストレスと上手に付き合っていくために大切なことですよね。皆さんはどんな方法でストレスを発散していますか?旅行や飲酒や買い物などでストレスがたまってから発散しているという人が多いのではないでしょうか。

たまったストレスを一気に発散させることも効果的なのですが、もう一つ、毎日の生活の中にストレス発散方法をもっておくことも大切です。

おすすめのストレス発散方法

  • 良い睡眠
  • 読書
  • 音楽鑑賞
  • アロマ
  • 筋トレ
  • 散歩 etc…

これらはいつでも1人でもできて、心と体を健康にして、時間もお金もかかりません。このようなストレス発散方法を生活の中に組み込むことで、ストレスをためない予防的な発散ができます。

コンフォートゾーン、ラーニングゾーン、パニックゾーン

成長のための考え方に、コンフォートゾーン、ラーニングゾーン、パニックゾーンを意識しようというものがあります。

  • コンフォートゾーン ・・・ 自分の能力で容易に解決できる領域。居心地がよく、ストレスを感じずに安心して過ごせる。
  • ラーニングゾーン ・・・ 今までの経験やスキルがあまり通用しない未知の領域。この領域に挑戦すると、失敗というリスクがある代わりに、成長を得ることができる。
  • パニックゾーン ・・・ ラーニングゾーンのさらに外側にある領域。自分の能力を大きく超える問題にぶつかり、何が起こっているのか把握できないため、恐怖や危険など強いストレスを感じる。獅子がわが子を「谷底」に突き落とすというイメージ。

成長のためには、コンフォートゾーンから飛び出し、ラーニングゾーンに挑戦して新しいスキルや経験を獲得することが大切です。この時に、パニックゾーンまで飛び出してしまうと、過度のストレスがかかって成長につなげられません。パニックゾーンに入ってしまったと感じたら、まだこの問題を解決するにはスキルが足りないと理解して、あきらめることが大切です。成長すればラーニングゾーンがコンフォートゾーンに、パニックゾーンがラーニングゾーンに変化していきます。

大切なことは、自分が今どのゾーンにいるのかを理解することです。意識的にラーニングゾーンに入ることが成長への近道です。ストレスをためないという観点で考えると、パニックゾーンで頑張りすぎないことも大切ですが、コンフォートゾーンでリラックスできる時間も大切にしたいところです。

みぎひとの結論

わたしが今回この記事を書こうと思ったきっかけは、夜眠れなくなって、朝活や仕事に支障が出始めたことでした。

原因を改めて考えてみると、色々な変化を同時並行したことによる小さなストレスの積み重ねと、自分の感情を押し殺して頑張っていた部分があったこと、コンフォートゾーンでリラックスする時間が少なかったことなどが原因だとわかりました。

改めてストレスについて学んでみると、意外と知らないことがたくさんありました。また、物事の良い面をみることが、色々なことに挑戦する原動力になると知ってはいても、人の考え方は一朝一夕には変わらないものです。リフレーミングの考え方を少しづつでも取り入れていけるように工夫していこうと思います。

今後の方針としては、①優先順位をつけて一つのことに集中して取り組むこと、②時にはコンフォートゾーンでリラックスすること、③今持っている幸せに感謝すること、を大切にしてストレスをためないでいろいろなことに挑戦していきたいと思います。

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