こんにちは,とらと申します.
コロナワクチンの副反応で投稿が1週間遅れてしまいました。
39℃台の発熱は、何度も経験したいものではありませんね。
さてこの度,2022年6月24日に『ファイアーエムブレム無双 風花雪月』が発売する運びとなりました.
ファイアーエムブレムシリーズは,戦略シミュレーションのタイプが多く発売されておりますが,それ以外にも,無双タイプや大乱闘などでもいくつか作品を見かけることができます.
しかし、これまで私は戦略シミュレーションのシリーズしかプレイしたことがありませんでした.
ファイアーエムブレムは,様々な事情を抱えたキャラクターたちが,敵と味方に分かれて戦う,いわゆる戦争ゲームです.そして,どんな事情を抱えたキャラクターだとしても,敵との相性が悪ければ,例え相性が良くても、戦略が悪ければ、一般の敵兵にすら簡単に敗北(リタイア)してしまうゲームシステムとなっています.
そのため,個人的には,なんとなくキャラクターが「無双」するイメージを持てず,無双シリーズのプレイを避けておりました.
ですが,今回発売される「無双 風花雪月」については,元々戦略シミュレーションタイプの「ファイアーエムブレム 風花雪月」が発売されており,私はこの「無印版」を楽しくプレイさせていただいております.そして,無印のストーリーには,もう少しこうなって欲しい・・・というモヤモヤを抱えておりました.
そんなところに,公式からの発表で「無双 風花雪月では、物語は誰も見たことのない結末へと進んでいく・・・」などと言われてしまうと,もう新作のストーリー展開が気になって仕方がありませんでした。気付けば「無双版」を予約してしまっており、大丈夫かな・・・.
まあ,不安要素をつらつらと記述してしまいましたが、せっかく新作を購入するのに,ゲームシステムに抵抗があってゲーム全体を楽しめなくなってしまうのも寂しいので,せっかくならと前作「ファイアーエムブレム無双」をプレイして予習をしてみようと思い立ったのが今回の経緯でした.あとセールで安売りしていました,安いって素晴らしい.
ストーリーモードをクリアした段階で,どんなゲームだったか,どんな印象を抱いたのか,以下にまとめましたので,似たような境遇で,新作,もしくは旧作が気になっている方がいらっしゃいましたら,ご一読いただけたらと存じます.
ゲームシステム
基本はいわゆる「無双」シリーズと同様です.
・□ボタンで通常攻撃.
・△ボダンで強攻撃.
・□ボタンと△ボタンを的確に組み合わせてコンボを発生させ,何百と発生する敵兵を切り伏せ,吹き飛ばし,殲滅しながらステージクリアを目指すシステム.
・一般の敵兵よりも強力なユニットが出現したり,多くの敵に囲まれて不利な状況になってしまったりしたら,○ボタンで「無双乱舞」と呼ばれる各キャラクター特有の超必殺技を発生.戦局を一気に逆転させる.
・「一騎当千」の働きで,自陣を勝利へと導く.
・戦闘と戦闘の合間に,キャラクターを強化し戦闘を有利に運ぶ.
またこれ以外に,ファイアーエムブレム特有のシステムとして,以下のようなシステムが導入されていました.
・ファイアーエムブレムの「武器の相性の三すくみ(剣>斧>槍>剣)」「特定の敵への特攻効果(弓>>>飛行,重装甲や騎馬,竜への特攻)」が実装されている.「三すくみ」の相性が悪い相手には苦戦必至.
・「特攻効果」は破格のダメージが発生.本当に戦闘が一瞬で決着するほどで,こちらが優勢な相性なら良いが,相手が優勢の相性だった場合,自陣のメインキャラクターが一瞬で消滅することも・・・.
・メニュー画面が,「ファイアーエムブレム」の戦争画面と同じになっており,好きなキャラクターに「特定の場所に移動」「敵将に攻撃」「特定の砦を防衛」といった命令を下すことが出来る.
・キャラクターチェンジシステムあり,出陣しているキャラクターと,操作キャラクターを瞬時に入れ替えられる.
・自陣の強化の際,「武器の変更」や「強化」ができる(英雄武器や特攻武器も実装されている).また各キャラクターの「上位ジョブへの強化」や「スキルの強化」ができる(ジョブとスキル自体はキャラクターごとに固定).
・ダブルユニットシステムがあり,組んだユニットと常に一緒に行動することができる(ただし,ペアとなったキャラクターは表示されなくなるため,実質は通常の行動に連携攻撃などが追加されるような形).
・キャラクター同士の絆システムあり.
・レベルシステムあり.物理が強い,魔力が高いといったキャラクターごとの個性が用意されている.ステータスの上がり方の演出はファイアーエムブレムのまま.戦闘中に上がる.
ファイアーエムブレムを感じられる要素を意外とたくさん盛りこんでくれていたのが単純にうれしかったです.ファイアーエムブレムのシステムの中には,リアルタイムのアクションで表現するのが難しい要素も多かったと思いますので,おぉ,このシステムはこういう表現にしたのか!という驚きがあり,イメージが壊れたりすることはほとんどありませんでした.ゲームバランスとして良いかどうかは置いておいて.
ストーリー
ストーリーは、こういうゲームにありがちな,オリジナルストーリーです.主人公はオリジナルキャラクターで,双子の姉弟の王子王女.二人は何不自由なく暮らしていましたが,突然、異界とつながる門が世界各地に発生し,様々な敵が自国に攻め込んできたせいで、自国が大ピンチに.どうすることもできずに窮地に陥っていたところに,同じく異界の門を通ってきた異界の英雄達が集結し,絶体絶命だった局面を打開していく.そして,その英雄たちに引っ張られる形で,主人公たちも成長していく・・・.
とまあ,本当によくある英雄集結系の展開です.
参戦作品は「烈火の剣」「覚醒」「if」など多岐にわたり,ストーリー上の加入キャラクター以外にも,DLCのキャラクターも多数存在します.
こういったオールスター集結!といったタイプのゲームに、重厚な物語を期待をする方が間違っているとは思いますが,大きな軸となる部分はあれど,展開が無理やりな点も多く,まあこんなものかなぁ,といった感じです.直接のかかわりのない複数の作品を絡めるのはやっぱり難しいですね.
ファイアーエムブレムは,無名の敵も多いゲームなので,忠実にゲームの世界観に沿うと,延々と無名の敵と戦うことになり,無双シリーズに大切なステージごとのドラマが発生させにくいのも開発としての難しさがあったのかなぁ,と思う次第です.
やってみた感想
ストーリーのクリアまでやってみた感想として、ポイントは以下の3つでした。
①無双ゲームとしては十分に楽しめる内容。
②ファイアーエムブレム要素は良し悪し。
③NPCはもうちょっと頑張れ。
順番に解説していきます。
①無双ゲームとしては十分に楽しめる内容。
無双ゲーム全般に言えることだと思いますが、基本的に大人数を相手取って一騎当千の立ち回りをすること自体はとても爽快感があり、それだけでもやる価値はあると思います。
ファイアーエムブレムのキャラクターの戦いを3Dで見られるのも楽しく、特に「ギガファイヤー」「ミョルニル」などの魔法関係は、シミュレーションにはない迫力があり、ファイアーエムブレムの世界観を身近に感じられる要素としてとても良いものでした。
ただ、無双ゲームの常ですが、無双ゲームは誰かと一緒にプレイするのが一番楽しいゲームだと思いますので、一人で黙々とプレイしていると、途中で作業感が出てしまうのは否めません。ストーリーやステージギミックは正直、弱い部分だと思いますので、一人で何度やっていても飽きない!というレベルで楽しめるわけではないかもしれません。
②ファイアーエムブレムの要素は良し悪し。
この無双ゲームは、ファイアーエムブレムのシステム要素がかなり原作に近い形で取り入れられており、ファイアーエムブレムのプレイヤーとしては嬉しいのですが、ゲームバランスとしてどうかな?という場面もちらほら見られました。
例えば、特攻要素ですが、弓兵と飛行ユニットを戦わせると、ほぼ一瞬で決着がつきます。また、防御の固い重装甲の兵(アーマーナイト)なども、通常、物理攻撃はほぼ通りませんが、こちらにも特攻武器が用意されています。というか、基本的に騎兵や竜など、特殊な攻撃をするタイプのユニットには特攻武器が用意されております。
初めは、特攻武器すごい!と無邪気に戦っていましたが、一度、一瞬で決着がつく喜びを覚えてしまうと、通常の戦闘がまどろっこしくなってしまい、最終的には、キャラクター全員に様々な特攻武器を持たせて、有利になる相手をひたすら狙うよう指示し続ける「特攻ゲー」という状態を招いてしまいました。私の心が弱かったせいでしょうか・・・。
この辺り、難易度が上がってくると変わるかもしれませんが。
また、オールスター集結というコンセプトのせいか、各作品の有名な場面の再現ステージなどがあるのですが、ファイアーエムブレムは正直、各マップへの思い入れはあまり発生しないゲームだと思っているため、ステージとして出てきてもピンとこない感じもありました。
この辺り、登場作品を絞って特定の作品の追体験という形を取った方が面白くなるのでは?と思った部分でした。
あれ、それなら新作の「無双 風花雪月」は、初めから1作品に絞られている分、もしかしてストーリーも良ゲーになるのでは・・・?
③NPCはもうちょっと頑張れ。
ファイアーエムブレムというゲームを再現する性質上、仕方がないことかもしれませんが、何も指示を出していないユニットの自由行動には辟易としてしまう場面が多くありました。特に、武器相性を考えない無茶な突撃がたびたび発生します。これが、通常の武器相性ならまだ良いのですが、②でも書いた「特攻」を受ける側として突撃されてしまうと、目も当てられない事態に・・・。
結果、頻繁にメニュー画面を開いて指示を出さなければならないのですが、これがかなり忙しいです。特定の敵を目標にするよう指示を出すことが多いのですが、その敵を倒し終わったら、また自由突撃が始まってしまいます。なので、最終的に、常に味方が目標の敵を倒したかどうかを確認し続けるか、もしくは味方には特定の拠点を守るように指示し、戦いはほとんど自分が対応するかの2択となってしまい、どちらの選択肢を取ったとしても、まあ忙しいことこの上ありません。
せめて、特定の場所を移動先に設定したら、その場にとどまるようにできる命令が欲しかった・・・。目標地点にたどり着いたら、来た道を逆走して別の場所に突撃する行動はやめていただきたい(+_+)。
このあたりの点については、新作ではぜひとも改善されていると嬉しく思う次第です。
まとめ
ファイアーエムブレムの要素は良し悪しという感じでしたが、全体的には十分に楽しむことができました。この内容なら、「無双 風花雪月」をプレイしてもある程度楽しめそうです。
むしろ、「無双 風花雪月」の方がより無双にマッチしている可能性すらあるかも?
元々、風花雪月はそれまでの作品と異なり、軍団同士の戦争ゲームという面が新たに追加されていたので、無双ゲームになった際に違和感は少ないと思われますし、作品を絞って無双ゲームとすれば、ストーリーの面白さもさらに良くなると考えられます。そのため、「無双 風花雪月」への期待値はゲームプレイ前よりもかなり高くなりました。
もし、新作「無双 風花雪月」の購入に同様の悩みを抱えている方がいらっしゃいましたらば、試しに「ファイアーエムブレム無双」をプレイしてみてもいいかもしれません。
また、「無双 風花雪月」を購入したら、今回の作品と比較してレビューをしてみたいと思います。
ブログの方も、もうちょっとプレイ画面を投稿したりして、どんなゲームか伝わりやすくできるようになりたいですね。
それでは、今回はこのあたりで。
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