prime videoで独占配信中の話題作「ムーンフォール」その名の通り月が落ちてくるというSFディザスター・パニック映画です。夏休みで暇だから映画でも見るか、とprime videoを物色している私のような方におすすめ。
今回はネタバレありで感想を書いていきます。ちなみに私、映画は詳しくないんですが結構なんでも面白く観れて甘口評価に定評があります。
prime videoのリンクはこちら→ムーンフォール(字幕/吹替)
あらすじ
月が衛星軌道を外れ、三週間以内に地球に衝突することが判明!地球はパニックに。元宇宙飛行士のブライアン、NASA副長官のジョー、巨大建造物学者のKCの3人が地球を救うため奔走する。一方地球では彼らの家族が懸命に生き抜こうとする。
みぎひとの評価
- 物語★★☆☆☆
- 配役★★★☆☆
- 演出★★★★★
- 映像★★★★★
- 音楽★★★★☆
- 総合評価★★★★☆
感想(ネタバレ)
なんといっても映像が美しい。最新のCG技術によって描かれる、壮大な宇宙の景色や落ちてくる月に地球がめちゃくちゃにされる場面は圧巻の一言でした。
その一方で、ストーリーは突っ込みどころが満載(笑)。いろいろ詰め込もうとした結果でしょうか、月が落ちてくる理由や3人が月に行く流れなどが予想外の超展開に^^;
「なんでそうなるの?」と思う部分も多いですが、地上と宇宙それぞれの戦いのテンポが良いです。飽きることなく最後までハラハラドキドキしながら楽しんでみることができました。
登場人物
主役3人やその家族はそれぞれの問題を抱えています。そこが人間らしくて良い味を出していました。
個人的に、最も大活躍する巨大建造物学者のKCのキャラクターが好きではありませんでした。彼は陰謀論者で、序盤は誰も彼の言葉を相手にしません。それは、他人に成りすまして子供たちに陰謀論を教えたり、人の話を聞かなかったりと彼自身の自分勝手なふるまいにも問題があるからでしょう。私はあまり感情移入できませんでした。しかし、これも監督の狙い通りなのかも?
なんだか頼りないKCですが、ブライアン、ジョーの勇気ある行動を見て徐々に変わっていき、KCが最後に見せた男気には感動しました。
未知の敵と月の正体
月の正体は、現代人よりも数段上の技術力を持つ「古代の人類が作った巨大な構造物」。古代の人類は反乱を起こしたAIにより滅亡しており、このAIが未知の知的生命体として人間の滅亡を目論見ます。NASAは「月には未知の知的生命体がいる」ことを知っていましたが隠蔽していました。。。
この辺りは本当に?な展開が多かった印象です。NASAの長官らは早々に問題解決をあきらめて避難、国連は核兵器で解決できると思ってるの?というか打つにしても遅すぎでは?、主役3人を引き立てるためとはいえ無責任というかおざなりな対応というか・・・
月の内部でAIと戦うシーンは映像もアクションも美しく、ハラハラドキドキの展開でした。ただ、もうだめかと思ったら古代の便利な技術がすべて解決する展開は、、、ドラえもんリスペクトなのでしょう^^;
地上での戦い
地上では月の影響で地震、津波、隕石、重力波、酸素の消滅まで起こります。月の重力ですべてが空に吸い込まれていく映像は恐ろしくも圧巻です。天災により日常を失った地上はパニックに。ブライアンの息子、元妻、娘たちや、ジョーの幼い子供たちは避難所を目指して旅に出るのですが、途中で強盗に襲われ避難が間に合いません。
隕石が降り注ぐ中の強盗とのカーチェイスは迫力満点!!ですが「なんでこの状況で追いかけてくるの?ばかなの?」としか思えませんでした(笑)。
また、一緒に避難をしているブライアン元妻の夫についても、うーんと首をひねりたくなる展開が。なぜか途中で娘のボンベから酸素がなくなり、自分の酸素ボンベを娘に託して力尽きます。ブライアンと対立する嫌な印象のキャラクターでしたが、その死必要かな? 意味もなく殺された感がありかわいそう、、、が、意外とケロッとしている登場人物たち。彼らを見習って深く考えるのはやめましょう。
総評
面白いかつまらないかで言えば面白い!何も考えずに楽しみましょう。
えっ?と思うところは深く考えないようにしましょう。コメディ映画かな?と思って見れば「テンポ良く楽しめる映画」だと思います。ディザスターパニック映画はいつも同じ展開になる印象でしたが、飽きさせない工夫や思いもよらない超展開も見どころになっています。
刺激を求めているあなた、軽いノリで迫力満点の映像をみられるこの映画は一見の価値ありです。
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