こんにちは、とらと申します。
今回は、パソコンの起動とシャットダウンに関する時短アイデアをご紹介いたします。
環境によってはお役に立つ場面が多いと思いますので、ぜひご活用ください。
パソコンの自動再起動の設定で何が変わる？
通常、皆さんは普段から使用しているパソコンの電源をどうしていらっしゃいますでしょうか？
おおよそ、以下の2パターンの方が多いのではないでしょうか。
①毎回電源は落とす。
②普段はつけっぱなしで、動作が重くなったら再起動。
どちらもメリット・デメリットがありますが、①②に共通する部分は「起動時の待ち時間」です。
今回の方法を使用すると、決めた時間に自動で再起動させることが出来、自分がパソコンを操作する時には、すでに軌道を完了させておくことが出来ます。
「起動時の待ち時間」がおっくうな方、少しでも短縮されたい方は、ぜひこちらの設定をお試しください。
設定方法
| ①検索ボックスで「タスクスケジューラ」を起動する。 （検索ボックスが表示されていない場合は、タスクバーで右クリック→検索→検索ボックスを表示） |
| ②表示されたウィンドウの「操作」→「基本タスクの作成」をクリック |
| ③名前を入力する（なんでも大丈夫です。自動再起動などがわかりやすいです） |
| ④タスクの頻度を選択します。毎日でもいいですし、毎週にすると曜日の指定もできます。 |
| ⑤「プログラムの開始」にチェックを入れ、次へ。 |
| ⑥プログラム／スクリプトの欄の「参照」をクリック。 |
| ⑦「Cドライブ→Windows→System32→shutdown.exe」を選択。 |
| ⑧引数の追加に「/r /t 90 /f /c」を入力。 |
| ⑨次へをクリック。 |
| ⑩完了をクリック。 |
以上で、設定は完了です。
これで、指定した時刻に自動的にパソコンが再起動します。
簡単な解説
・タスクスケジューラ
Windowsに備え付けられた機能で、決まった時刻にプログラムを起動するシステムです。
起動時に必ず動くプログラムなどは、こちらで設定されていることが多いです。
・shutdown.exe
Windowsがシャットダウンや再起動する際に起動しているプログラムです。
スタートメニューから電源を切ったりした場合、こちらのプログラムが作動しています。
今回は、決まった時間にこちらのプログラムを作動させることで、決まった時間に再起動させることが出来るようになります。
・引数
プログラムに与える指令のようなものです。引数を設定すると、shutdownプログラムが引数に対応した動作を行います。
設定できる引数の一例を以下に記載しました。
| 引数 | 動作 |
| /s | シャットダウンする（/rをこちらに変えると、自動シャットダウンになります） |
| /r | 再起動する |
| /l | ログオフする（/rをこちらに変えると、自動ログオフになります） |
| /h | 休止にする（/rをこちらに変えると、自動休止状態になります） |
| /t ○○ | 設定時刻からシャットダウンまでの待機時間（秒） （使用例：実行中のアプリの終了までの時間を稼ぐ） |
| /f | 実行中アプリの強制終了（アプリを終了しないと電源を落とせない） |
普段パソコンをロックしている場合の追加設定
上記の内容までで、基本的に自動再起動は実行されます。しかし、普段からログオフなどで「サインイン」が必要な状態にされている場合、追加の設定が必要となります。
設定は以下のとおりです。
| ①タスクスケジューラウィンドウの左上「タスクスケジューラ ライブラリ」を選択。 |
| ②ウインドウの中央上にタスクリストが表示される。 |
| ③タスクリストから、先ほど作成したタスクをダブルクリック。 |
| ④タスクの詳細情報のウインドウが表示される。 |
| ⑤タスクの詳細情報の中の「全般」タブをクリック。 |
| ⑥「ユーザーがログオンしているかどうかに関わらず実行する」にチェックを入れる。 |
| ⑦タスクの詳細情報の中の「条件」タブをクリック。 |
| ⑧「タスクを実行するためにスリープを解除する」にチェックを入れる。 |
| ⑨OKをクリック。 |
| ⑩パスワードの入力を求められるため、サインインに使用してるパスワードを入力する。 |
以上の設定により、普段ログオフ機能を使用している場合でも、自動再起動が動作します。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
些細なことですが、こちらの機能を使用することで、「パソコンの起動時間」を短縮することが出来ます。
ずっと再起動せずにいる方の場合は、こちらの設定を行うことで、ストレスなくパソコンが重くなっていく現象を解消することが出来ます。
それ以外にも、事前に起動しておくことで、自分がパソコンを使い始める前にパソコン側の準備がほとんど完了するため、サインインした後の待ち時間もかなり短縮されます。
注意点としては、パソコンを起動状態にしている時間が長くなるため、バッテリの消耗が早くなることです。今使用しているパソコンを何年も長く使用したい方は、こまめに電源を切っておくことをお勧めします。
それでは、今回はこの辺りで。
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